本格的な冬を前に “ササラ電車”の試運転 函館

本格的な冬を迎えるのを前に、函館市では、竹製のブラシで路面電車の線路を除雪する「ササラ電車」の試運転が行われました。

「ササラ電車」は、中華鍋を洗うときにも使われる細かく割いた竹を束ねた「ササラ」と呼ばれるブラシを車両の前後に取り付け、回転させながら線路に積もった雪を払いのける除雪車両です。
函館市にある函館市電の駒場車庫では21日、整備担当者が2両の車両の前後に「ササラ」がしっかりと取り付けられているかや正常に回転するかなどを点検しました。
このあと、車両は車庫を出て五稜郭公園前駅までの往復およそ5キロの区間を走り、車両や「ササラ」に不具合がないか確認しました。
函館市施設課の岩本剛幸技師は「ことしも冬の風物詩であるササラ電車を運行する季節になりました。暖冬という予想もありますが、いつ大雪に見舞われるかわからないので、それに備えてしっかり整備していきたいと思います」と話していました。
函館市電の「ササラ電車」は例年、雪が積もる12月からよくとし3月にかけて出動するということです。