北方領土問題に理解を 元島民のインタビュー動画など地図に

北方領土問題を多くの人に理解してもらおうと、道は元島民のインタビュー動画などを出身地ごとにインターネット上の地図に示す取り組みを始めました。

この取り組みは大手IT企業「グーグル」が提供する地図情報サービス「グーグルマップ」を活用し、道のホームページで11月1日から公開されています。
「北方領土の元島民の想いマップ」と名付けられ、北方領土の歯舞群島と色丹島の上に5人の元島民の出身地の位置が示されています。
地図上のマークをクリックすると元島民の名前や出身地の地名などが表示され、さらにURLにアクセスすると元島民が島での生活の様子などを語ったインタビューの動画を見ることができます。
元島民の平均年齢は88歳になり高齢化が進んでいることから、道はこのマップをきっかけに若い世代も含めて多くの人に北方領土問題を理解してほしいとしています。
道の北方領土対策根室地域本部の佐々木翔也主事は「住んでいた場所などを表示することで元島民の話も分かりやすくなると思う。いろいろな島の方を載せて充実させていきたい」と話していました。