釧路町の漁港に体長10メートルのクジラ 荒れた海が原因か

17日朝、釧路町の漁港に体長10メートル近いクジラが迷い込んでいるのが見つかりました。

クジラが泳いでいるのが見つかったのは釧路町の老者舞漁港です。
地元の漁師などによりますと、17日午前5時ごろにクジラが港内に迷い込んでいるのが見つかったということで、その後は港の中を泳ぎ続けているということです。
クジラは体長10メートル近くあると見られ、午後1時ごろには港内の堤防の近くで胸びれを出してゆったりと泳いだり、時折、潮を吹いたりする姿が確認できました。
クジラの生態に詳しい北海道大学大学院水産科学研究院の松石隆教授は映像を確認したうえで、クジラはザトウクジラで、ヒレの特徴などから比較的若い個体と見られると分析しています。
また、17日は低気圧などの影響で海が荒れている状態で、クジラにとっては港内は居心地がよく、港の中を泳ぎ続けているとみられるということです。
地元の56歳のベテラン漁師は「生まれて初めて港の中にクジラがいるのを見た。船を出すのに影響しかねないので無事に早く出ていってほしい」と話していました。