温泉を活用!北見市留辺蘂町で養殖ふぐの出荷本格化

内陸にある北見市留辺蘂町で、温泉を活用して養殖されたトラフグの出荷が、ことしから本格的に始まりました。

トラフグの養殖は、障害者の就労支援のため、北見市の介護福祉事業を行う会社が市内の留辺蘂町の温泉施設で3年前から始めたものです。
養殖には、40度以上ある温泉水をトラフグの成長に適した20度ほどまで冷まし、塩を加えた水が使われていて、1年から1年半ほどで出荷できるサイズに成長するということです。
ことしは本州から運んできた稚魚を直径6メートルほどの水槽で養殖していて、体長40センチほどまで育ったことから、9月から本格的に出荷を始めました。
15日までの1か月半で、北見市内の料理店におよそ70匹を出荷していて、今後、さらに30匹を出荷する予定です。
現時点ではトラフグの数が少なく、採算はとれていないということで、運営する会社は今後、出荷できるトラフグを増やしていきたいとしています。
運営するエムリンク夢ケアの内田忠則支援員は「大切な子どもを預かるような気持ちでメンバーと力を合わせて養殖している」と話しています。