函館市 児童虐待の相談・対応件数 昨年度460件余   

昨年度、子どもが親などから虐待を受けたとして函館市が相談を受けて対応をした件数は、460件余りに上り、前の年度より40件多くなりました。市は、件数の増加について児童虐待に対する社会的な関心が高まっていることが背景にあるとみています。

函館市によりますと、昨年度、18歳未満の子どもが親などの保護者から虐待を受けたとして市が相談を受け、対応をした件数は464件で、前の年度より40件多くなりました。
内訳では、暴言を吐いたり、子どもの前で家族に暴力を振るったりする「心理的虐待」が246件と最も多く、次いで殴るなどの「身体的虐待」が126件、育児を放棄する「ネグレクト」が88件、「性的虐待」が4件となっています。
市は、対応した件数の増加について児童虐待に対する社会的な関心が高まったことで被害を受けている当事者以外からの相談や通報が増えたことが背景にあるとみています。
また、子育てのストレスから虐待につながるケースもあることから市民からの相談を受け付ける無料の専用電話を設けています。「子どもなんでも相談110番」番号は0800ー800ー0879です。
函館市次世代育成課は、「ささいなことでも1人で悩まずに相談してほしい。また、身の回りで虐待の疑いがある場合もためらわずに連絡をしてほしい」としています。