道 クマ被害防止の取り組み強化へ ラジオ活用し注意喚起

道南の福島町などにまたがる大千軒岳でクマに襲われたとみられる大学生が死亡したことを受けて、道はラジオを活用して注意を呼びかけるなど、被害防止に向けた取り組みを強化することになりました。

これは15日の道議会で、鈴木知事が明らかにしました。
この中で、鈴木知事は「被害防止に向けた取り組みを強化する必要があり、クマに出会わないための行動や遭遇したときの対応について理解を深めてほしい。登山や農作業など屋外の人にも伝わるようラジオを活用した注意喚起にも取り組んでいく」と述べ、新たにラジオCMを作成して、今週末から放送することを明らかにしました。
また、今月中にヒグマ対策を担当する部署の職員を2人増員し、専門職員の育成を進めるなど、クマの出没情報や被害の分析にあたる体制を強化するとしています。
さらに、鈴木知事は冬眠中のクマなどを駆除する「春期管理捕獲」を拡大する必要があるとして、ハンターに報奨金を支払うことなどを盛り込んだ支援策をとりまとめ、今月下旬にも開会する定例の道議会に提出する考えを示しました。