函館 ゲーム通して林業について学ぶイベント

担い手不足が課題の林業に関心を持ってもらおうと、ゲームを通して木材の仕入れから販売までを学ぶイベントが14日、函館市で開かれました。

イベントには北海道森林管理局や林業関係者などおよそ40人が参加し、三重大学と林業を営む人たちが共同で開発したゲームを使って行われました。参加者は、ゲームの中で製材会社の経営者となり、丸太を仕入れて加工し、販売するまでの流れを疑似体験することができます。参加者たちは、ゲームの開発者から説明を受け、写真を見ながら質のよい丸太を見極めて競り落としていました。そして、丸太をかたどった紙に柱や窓枠など木材製品の名前と金額が書かれたカードを置いて製品を作ったものとして販売し、お金を受け取っていました。
参加した男性は「いつもは丸太を作って売るところで終わりなので、買った人が利益を出すのにどれだけ苦労しているか勉強できいい体験になりました」と話していました。
檜山森林管理署の長沼孝征地域技術官は「体験しながら学べる画期的なゲームなので、北海道のオリジナリティーを生かすなど開発者とも力をあわせ担い手不足など課題の解決に向け取り組んでいきたいです」と話していました。