洋上風力発電の有望区域 “松前沖” 国などが初の協議会設置

国が導入拡大を目指している洋上風力発電の「有望な区域」に指定されている道南の「松前沖」について、国や道などが参加する協議会が設置され、13日松前町で初めての会合が開かれました。

国は、再生可能エネルギーの普及に向け洋上風力発電の導入拡大を目指していて道内では、ことし5月に日本海沿岸の▼石狩市沖、▼岩宇・南後志地区沖、▼島牧沖▼檜山沖▼松前沖の5つの地域が「有望な区域」に指定されています。
実際に発電事業を行うためには、さらに一段階進んだ「促進区域」として指定を受ける必要などがあるため、5つの区域のうちの1つ「松前沖」の地元、松前町では道内で初めてとなる協議会が設置されました。
13日、松前町で開かれた初めての会合には国や道、それに町や漁協などの担当者が出席し、町や漁協の関係者などからは、地域雇用や公共交通などの振興策を望む声のほか、洋上風力発電の設置による漁業への影響の懸念を解消するよう求める声が相次ぎました。
これに対し、国や道の担当者は、今後、地元と連携して地域と漁業の振興策や漁業の影響調査において、必要に応じてワーキンググループの設置を検討するとしています。
協議会では、今後、複数回会合を開き、地元との話し合いを通じて、洋上風力発電の「促進区域」の指定に向け、意見の取りまとめを行っていくことにしています。