釧路市音別町 高齢者増で行方不明者の捜索訓練

高齢化が進む釧路市音別町で、高齢者が行方不明になったことを想定した捜索訓練が行われました。

釧路市音別町では、ことし8月末の時点で、65歳以上の人が人口の42点6%を占めており、認知症の高齢者が行方不明になる事例が増えることが予想されています。
こうした状況を受けて行われた13日の訓練には、市の職員や警察官など20人あまりが参加しました。
訓練は、認知症の疑いがある高齢者が徒歩で出かけたまま行方不明になったという想定で行われ、市の施設に捜索本部が設置されました。
職員たちは、行方不明者の身長や服装などの特徴や、行方が分からなくなった状況などを確認したあと、2人1組になって車で捜索に出発しました。
また、川沿いの茂みなど、人が入って捜索することが難しい場所では、職員がドローンを操縦して上空から捜索しました。
行方不明者役の職員は、道を歩いていたところをおよそ2時間後に発見され、無事、家族に引き渡されました。
訓練を行った釧路市音別町行政センターの三浦哲裕保健福祉課長は「音別地区は高齢化率が高く、いつ本番が起きてもおかしくない状況だ。訓練を通してマニュアルをよりよいものにしていきたい」と話していました。