来春の産卵期に備え猿払村でイトウの遡上環境を整備

冬の訪れを前に、絶滅危惧種の淡水魚「イトウ」が来年の春、産卵のため川を上りやすくしようと、道北の猿払村で11日、保全グループのメンバーなどが環境を整備する作業を行いました。

作業を行ったのは、イトウの保護活動を行っている「猿払イトウの会」のメンバーなど5人です。
11日は猿払村を流れる猿払川の支流で、道路の下を川が流れるトンネルに入って、放置されたままになっていたコンクリート製のブロックを動かしたり、たまった土砂を取り除いたりしました。
イトウは、毎年春に雪どけと共に川を遡上して産卵することで知られ、遡上を妨げる障害物をこまめに取り除くことで、イトウが川のより広い水域を産卵場所として利用できるようになるということです。
「猿払イトウの会」の川原満さんは「イトウの遡上が始まる時期を前に作業ができて安心しました。今回の作業でイトウの産卵にどのような影響が出るのかモニタリングしながら保全を進めたい」と話していました。