有効求人倍率2か月連続前年同月を下回る

道南の9月の有効求人倍率は0.86倍となり、2か月連続で前の年の同じ月を下回りました。

函館公共職業安定所によりますと、企業からの求人は物価上昇などの影響で控える動きが続いていることもあり、前の年の同じ月と比べて7.4%減少しました。
その結果、仕事を求める人1人に対し、何人の求人があるかを示す有効求人倍率は0.86倍と、前の年の同じ月を0.06ポイント下回り、2か月連続で前の年の同じ月を下回りました。
函館公共職業安定所は「物価上昇が雇用に影響を与える状況はこの先しばらく続くとみられる。一方で、タクシーやバス、トラックなどの運転手は人手不足で、運輸業・郵便業については多くの求人が出る状況が続くとみられる」としています。
このほか、9月から採用が始まった来年春に卒業する高校生の求人倍率は2.10倍と「売り手市場」が続いていて、9月末時点での内定率は44.4%と、記録が残る平成6年以降この月としては2番目に高くなりました。