函館 公立小中学校の不登校といじめ過去最多

昨年度、函館市の公立の小中学校で確認された不登校の人数やいじめの件数がいずれもこれまでで最も多かったことがわかりました。

函館市教育委員会によりますと、昨年度、函館市内の公立の小中学校で年間30日以上欠席した児童と生徒のうち不登校となっているのは、小学校で149人、中学校で353人と、前の年度より52人増え、あわせて502人に上ったということです。
いじめが理由の不登校は、確認されなかったということですが、不登校の児童・生徒は過去最多だということです。
一方、函館市内の小中学校で昨年度、確認されたいじめの件数も過去最多となり、小学校で167件、中学校で103件のあわせて270件と、前の年度を107件上回りました。
内容別では、「ひやかし・からかい・悪口」がいじめ全体の6割あまりを占めました。
重いけがをしたり、転校を余儀なくされるなどの重大な事態は確認されなかったということです。
函館市教育委員会は「学校ごとに細かく状況を把握しようとした結果、今回の数字が現れたと理解している。それぞれの数字を重く受け止め、適切な対応につなげていきたい」としています。