上士幌町の児童がふん尿由来の燃料工場見学

温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ゼロカーボン」について理解を深めようと、上士幌町の児童が、家畜のふん尿を原料とした燃料の製造工場を見学しました。

この見学会はゼロカーボンや酪農に関心を持ってもらおうと道が企画し、上士幌小学校の6年生約40人が参加しました。
6日は帯広市にある、家畜のふん尿を原料とした燃料、「液化バイオメタン」の製造工場を訪れ、牛のふん尿を発酵させたバイオガスからメタンガスを抽出して冷却し、「液化バイオメタン」を製造する過程を学びました。
「液化バイオメタン」は、最近では、ロケットの燃料にも使われるなど注目を集めていて、地球温暖化につながる温室効果ガスの削減やふん尿のにおいや水質汚染など、環境問題の解決にも期待が寄せられています。
工場の担当者は1日最大1トンの液化バイオメタンをつくることができると説明した上で、「この燃料が将来、各家庭で使っている燃料の代わりになるかもしれない」と話し、児童たちの関心を集めていました。
6年生の女の子は「うしのふん尿から燃料がつくられるなんて驚いた。他の地域にも取り組みが広がってほしい」と話してました。