室蘭で「憲法9条の碑」の除幕式

日本国憲法が公布されたことを記念する祝日、「文化の日」に合わせ、室蘭市では、戦争の放棄などを定めた憲法9条の条文を刻んだ碑の除幕式が行われました。

この碑は、室蘭市の市民団体が憲法9条の理念を広く伝えようと、おととしから設置を目指して寄付の呼びかけなどを行ってきました。
3日、室蘭市海岸町で除幕式が行われ、憲法9条の条文が刻まれた高さ2メートルあまりの碑がお披露目されました。
式では市民団体の大谷ゆかり共同代表があいさつし、「9条は人間性を守り、人類を守ることができる、唯一無二の存在だと思っています。9条が世界を守る架け橋となることを信じています」と述べました。
また、碑の台座には沖縄の守り神、シーサーが子どもたちを守る様子を表現したレリーフが埋め込まれていて、制作した沖縄の彫刻家、金城実さんは、「沖縄戦の記憶をもとに子どもを守ってほしいという思いを込めた」と説明しました。
市民団体によりますと、こうした「憲法九条の碑」は、沖縄を中心に全国各地で設置されていて、道内では小樽市に次いで今回が2か所目だということです。
設置を呼びかけた増岡敏三さんは、「この碑を励みにして、皆さんと平和の街をつくっていきたい」と話していました。