クマの知識を学び事故防止を

道内各地でクマの出没が相次ぎ、人身事故も発生するなか、札幌市中心部の地下街で、クマに関する知識を多くの人に知ってもらい事故の防止につなげようというイベントが開かれました。

「ヒグマフェス」と題されたこのイベントは、道が札幌市中央区の地下歩行空間で開催しました。
はじめに5年前、クマが住宅近くに連日出没した後志の島牧村の取り組みが報告され、▼住宅と山の境界に沿って、村が広い範囲に電気柵を設置してクマを近寄らせないようにしたことや、▼猟銃の購入費用を助成してハンターの育成を後押しするといった、対策が取られたことが紹介されました。
このあと、クマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤喜和教授が登壇して、山に入るときは▼鈴やラジオなどで常に音を出して、クマに自分の存在を知らせることや、▼クマ撃退スプレーをすぐに取り出せるように準備や練習をしておくことが重要だと呼びかけました。
会場を訪れた札幌市の40代の女性は「ここ何年か札幌でもクマが出てくるようになって怖いです。たくさん学びがあったので、家族や友人に伝えようと思います」と話していました。