グループホーム不妊処置問題で道が調査結果を報告

道南の江差町のグループホームが知的障害のある入居者に不妊処置を提案していた問題で道内の14のグループホームであわせて25人が不妊処置を受けていたとする調査結果が道の審議会で報告されました。

1日、札幌市で開かれた道の障がい者施策推進審議会では道が所管する422のグループホームを対象に行った調査の結果が報告されました。
調査では、全体の46%にあたる195の事業所が回答し、不妊処置を受けた入居者がいると回答したのは14のグループホームであわせて25人にのぼったということです。
不妊処置を強制したかは今回の調査では判断できないとしていて、不妊処置を受けた経緯について、5つのグループホームでは、▼保護者を交えて話し合ったり、▼職員が子育てや避妊などの説明を行ったりして本人の意思を確認したとしています。
出席した委員からは、「職員に意思決定の問題を丸投げすることは無理がある」とか、「意思確認のしかたによっては人権侵害になりかねない」などの声が上がりました。
道は今後、専門家などの意見をふまえて入居者が結婚や出産を希望した場合の対応について検討していくとしています。