酪農の担い手確保へ 豊富町の牧場経営者が仕事の魅力を伝える

酪農が盛んな道北の豊富町で牧場を経営する農家が、酪農家を目指す人たちを前に講演し、新規就農までの道のりや仕事の魅力について語りました。

この講演は道の宗谷総合振興局が酪農の担い手を確保しようと開いたもので、1日は豊富町で酪農を営む本間哲也さんが講師として招かれました。
酪農家を目指す実習生など24人を前に、本間さんは自身の経歴について▼酪農のヘルパーを経て30歳のときに10頭あまりの乳牛で牧場の経営を始め、▼およそ20年間で50頭を飼育するまで規模を拡大させてきたと説明しました。
そのうえで、「頑張った分だけ報われる一方、気を抜くと痛い目を見るのが酪農です。経営のだいご味を存分に味わうことができる魅力的な仕事だと思います」と酪農の魅力を語っていました。
新規就農を目指している竹中良輔さんは「講演を聴いて自分が酪農を始めるとき、どのように経営していくべきか心構えが学べ、参考になりました」と話していました。
本間さんは「『酪農は大変』というイメージを持っている人が多いと思いますが、若い世代に牛相手に楽しく仕事ができるということが伝わればうれしいです」と話していました。