道南の大千軒岳で20代男性行方不明 クマに襲われた可能性も

道南の福島町などにまたがる大千軒岳で3日前の10月29日から登山で山に入ったとみられる20代の男性の行方が分からなくなっています。この山域では31日、登山をしていた2人がクマに襲われてけがをする被害が出ていて、警察などは、男性がクマに襲われた可能性もあるとみて注意を呼びかけています。

行方が分からなくなっているのは、函館市に住む20代の男性です。
警察によりますと、この男性は、先月29日から登山をしてくるなどと友人に伝えていて、大千軒岳のふもとの福島町側の登山口には男性の車が残され、連絡が途絶えたままだということです。
このため、警察は、男性が1人で大千軒岳に入り遭難した可能性があるとみて、1日、地元の消防や猟友会のメンバーなどあわせて10人あまりの体制で捜索にあたりましたが、新たな手がかりはなかったということです。
大千軒岳では31日午前、登山中の男性3人がクマに襲われ、このうち41歳の男性2人が足をかまれたり、首などを引っかかれたりして軽いけがをする被害が起きています。
このため、警察などは行方が分からなくなっている男性についてもクマに襲われた可能性もあるとみて、2日も早朝から捜索を再開するとともに、入山規制をかけ注意を呼びかけています。