中頓別町の「旧丹波屋旅館」 改修工事に必要な調査費用 募る

道北の中頓別町にある国の有形文化財、「旧丹波屋旅館」の改修工事に必要な調査にかかる費用を集めようと、建物の維持・管理にあたるNPO法人がクラウドファンディングで寄付を募っています。

「旧丹波屋旅館」は大正から昭和の時代にかけて旧天北線の小頓別駅前に建てられました。
建物は洋風と和風が組み合わされた独特の造りで、国の有形文化財に指定されています。
現在、旅館としては営業していませんが、地元のNPO法人が2020年に譲り受けて、維持や管理を担っています。
NPO法人は観光資源への活用を目指していますが、建物は老朽化が進んでいるため改修工事を行う考えで、その調査にかかる費用をクラウドファンディングで募っています。
クラウドファンディングは350万円を目標に、専用のウェブサイトで11月10日まで受け付けています。
NPO法人「旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト」の菊地幸男理事長は「この地区の最盛期を象徴する貴重な建物なので、支援いただければありがたいです」と話していました。