函館 市立小中学校にエアコン設置へ 再来年度から順次

函館市は、ことしの記録的な猛暑を受け、市立の小中学校と高校、義務教育学校、それに幼稚園の教室などに、再来年度から順次、エアコンを設置する考えを明らかにしました。

函館市ではこの夏、最高気温が30度以上の真夏日が過去最多となるなど記録的な猛暑となり、市立の小中学校などでは初めて暑さを理由に臨時休校の措置がとられました。
これを受けて30日開かれた市議会の委員会で、市教育委員会生涯学習部の川村真一部長は「来年以降の夏も厳しい暑さになることが想定される。子どもや教職員の健康を守り、学習環境を改善したい」と述べ市立の小中学校などにエアコンを設置する考えを明らかにしました。
具体的には、市立の小中学校と高校、義務教育学校では体育館を除いた教室など、それに幼稚園では遊戯室を含むすべての教室などに再来年度から順次エアコンを設置し、さらに保健室は来年の夏までに設置するとしています。
経費は数十億円を想定していて、国の交付金を活用したいとしています。
一方、エアコンが設置されるまでは、移動式の冷風機「スポットクーラー」と、窓に取り付けるタイプのエアコンを置くとしています。
こちらの経費は2億6500万円を見込んでいて、来年度の設置に向けて年内に補正予算案を議会に提出することにしています。