関係機関がクマの駆除の手順確認する訓練 札幌南区

道内各地でヒグマの目撃情報が相次ぐ中、札幌市で道や警察などの関係機関やハンターが参加して、駆除の手順を確認する訓練が行われました。

札幌市南区のスポーツ交流施設で行われた訓練には、道や警察の担当者やハンターなど30人あまりが参加しました。
訓練は、市街地に断続的に出没していたヒグマが施設の利用客に目撃されたという想定で行われ、ハンター4人が銃の模型を手に実際に山に入り、ヒグマ役となった人を追跡しました。
ハンターたちは無線で連絡を取り合いながら二手に分かれ、民家の方向に発砲しないよう注意しながらやぶの中を確認し、およそ15分後に駆除していました。
道ヒグマ対策室の武田忠義主幹は、「これまでも室内での行政関係者を対象にした訓練は行ってきたが、市街地での出没が相次ぐ中、各関係機関が共通した認識を持つことが大切だ。今後、各地でこのような地域の特性を踏まえた訓練を実施していきたい」と話していました。