星槎道都大学 滝田一希投手 広島から3位で指名

プロ野球、ドラフト会議で、星槎道都大学の滝田一希投手は広島から3位で指名を受けました。

滝田投手は身長1メートル83センチ、体重77キロで、最速153キロの速球が持ち味の左ピッチャーです。
滝田投手は黒松内町出身で、高校時代には北海道大会の支部予選を突破した経験がなく無名の存在でした。
星槎道都大学に進んだあとは体作りに力を入れて、球速は15キロ速くなり、チェンジアップやスプリットで三振を奪うピッチングを磨きました。
滝田投手は札幌六大学野球のリーグ戦では、通算17試合で68回と3分の2イニングを投げて、8勝2敗、防御率2.48をマークしていました。
また去年8月に行われたソフトバンクの3軍との交流試合では、6回を投げてヒット2本、三振10個を奪う好投を見せて、スカウトからの注目を集めるようになり高い評価を受けていました。
滝田投手は26日、大学の構内でドラフト会議の中継を見守り、広島から3位で指名されるとほっとした表情を見せてチームメートなどから祝福されていました。

【滝田一希投手 ”広島は熱いチーム”】
広島に3位で指名された星槎道都大学の滝田一希投手は大学の構内で緊張した面持ちで指名を待ち、名前が呼ばれるとほっと一息ついて、その後は涙を見せていました。
指名後の会見で滝田投手は「こんなに早く呼ばれると思っていなかったのでうれしい」と喜びを語りました。
滝田投手は広島の印象については「熱いチームというイメージで、修学旅行で行ったときもいい街という印象だった」と話したうえで、「自分の努力次第で成績が変わると思うので、1年でも長くプロとして活躍し優勝に貢献したい」と意気込みを示しました。
そして去年5月に母親の美智子さんが亡くなったあとプロ入りへの思いを強くしたことについて聞かれると、「名前が呼ばれた瞬間に母親から『おめでとう』と言われたような気持ちだった。小さいころから厳しかったけど、その結果、ここまで成長できたと思うので『ありがとう』と伝えたい」と話していました。

【そのほかの道内出身で支配下指名選手】
▼札幌市出身で、北海高校から仙台大学に進んだ内野手の辻本倫太郎選手が中日から3位で指名されました。
▼赤平市出身で、社会人野球の王子に所属する高島泰都投手がオリックスから5位で指名されました。