道南の一部地域でタクシー運賃値上げ

人材の確保や、運送業の時間外労働の規制が強化されるいわゆる2024年問題への対応を背景に、道南地方の一部の地域でタクシー運賃が25日から値上げされました。

タクシー運賃の値上げ対象となったのは、森町や八雲町など、道南の15の自治体と函館市の旧南茅部町のエリアで、25日から実施されました。
これにともなって、初乗り運賃の上限は50円上がって700円となり、加算運賃の上限は258メートルごとに80円から、276メートルごとに100円となります。
運賃を改定した北海道運輸局によりますと、事業者側からの値上げ申請の背景には、コロナ禍によって離職が進んだ運転手などの人材の確保や、2024年問題によって労働時間が短縮されても賃金が下がらないようにするといった、業界の差し迫った課題があるということです。
タクシー運賃の値上げは、函館市の一部の地域や、北斗市、それに七飯町でもことし8月からすでに実施されています。
函館地区ハイヤー協会は「従来の課題に加え、現在は、燃料費の高騰などのあおりも大きく受けていて、値上げせざるを得ない状況となっている。利用者にはご不便をおかけするがご理解いただきたい」と話しています。