中国産アワビ販売 江差町長“町関係イベントに関与させない”

先月、札幌の大通公園で開催された「さっぽろオータムフェスト」で道南の江差町が選んだ業者が道産品を使うルールに反して中国産のアワビを販売していた問題で、江差町の照井誉之介町長は今後、少なくとも3年間は、この業者を町の関係するイベントに関与させない考えを明らかにしました。

「さっぽろオータムフェスト」では提供する料理のメインの食材に道産品を使うルールがありますが、先月、江差町の特産品として販売されたアワビの一部が中国産だったことがわかりました。
24日開かれた江差町議会の全員協議会で、照井町長は事業者の選定を町が行っていたことについて「大変重く責任を感じている」と述べて陳謝しました。
また、照井町長は事実関係の調査を続けていく一方で、▼今後、少なくとも3年間はこの業者を町の関係するイベントに関与させないことや▼町として来年以降の「さっぽろオータムフェスト」には当面、出店しない考えを示しました。
このあと照井町長は取材に応じ、「一生懸命やっている業者にとって非常に大きな痛手だ。信頼回復に向けて、今後の対応を十分なものにしたい」と話していました。