鹿追町 北海道石の発見場所を報道機関に特別に公開

十勝の鹿追町で新種の鉱物「北海道石」が見つかった場所が報道機関に特別に公開され、山の中の岩肌で鮮やかな蛍光を放っていました。

「北海道石」は紫外線を当てると鮮やかな黄色や黄緑色の蛍光を発するのが特徴で、新種の鉱物としてことし1月に国際機関に登録されました。
地元の鹿追町では、北海道石の魅力や保全の重要性について知ってほしいと、場所を明かさない条件で、21日、初めて石が発見された場所を報道機関に公開しました。
案内されたのは町内の山の中で、高さ2メートル、幅10メートルほどの岩肌にオパールの地層があり、その中の白っぽい部分が北海道石だということです。
また別の場所では、沢沿いに数十メートルに渡って北海道石を含む地層がむき出しになっている場所もあり、研究者が紫外線ライトを当てると黄緑色の鮮やかな蛍光を発しました。
北海道石を研究する大阪大学総合学術博物館の石橋隆招へい研究員は「オパールの中に北海道石が含まれている様子が見事に保全されていて非常に貴重な場所だと思う。興味関心を持って、みんなで守っていこうという意識を作る機会にしてもらいたい」と話していました。