函館労働基準監督署 9月末までに労働災害644人

ことし9月末までに道南地方で死亡したり、けがなどで4日以上休んだりして労働災害と認定された人は、644人と前の年の同じ時期より45人増加しています。函館労働基準監督署は年末にかけては、建設工事現場での労働災害が多発する傾向にあるとして注意を呼びかけています。

函館労働基準監督署によりますと道南地方でことし1月から9月末までに労働災害で死亡した人は2人、けがや病気で4日以上休んだ人は642人と前の年の同じ時期と比べ、45人増えています。業種別では、病院で勤務する人などを含む「保健衛生業」が289人と全体の4割あまりを占めていて職場で新型コロナに感染した人が多いということです。
このほか「製造業」が81人、「建設業」が65人などとなっています。
また、事故の類型では、床で転ぶなどの「転倒」が131人、高い場所から落ちるなどの「墜落・転落」が58人などとなっています。
函館労働基準監督署は「年末にかけては、例年、建設工事現場での労働災害が多発するので安全対策を徹底してほしい」としています。