4歳女児死亡事故 77歳ドライバー“免許返納しようと”

釧路市の病院の駐車場で4歳の女の子が乗用車にはねられ死亡した事故で、20日関係機関による「現場診断」が行われました。乗用車のドライバーは「免許を返納しようと思っていた」と供述しているということで、警察が詳しく調べています。

釧路市春湖台にある市立釧路総合病院の駐車場で今月17日親子2人が乗用車にはねられた事故では、釧路市の4歳の女の子が亡くなりました。
20日は警察や病院の職員などおよそ10人が参加して、事故の再発防止策などを検討する「現場診断」が行われ、黙とうをささげたあと、現場の状況などを確認していました。
乗用車を運転していた77歳のドライバーは、警察に対して「次の免許の更新時期が来たら返納しようと思っていた。もう2度と車は運転しない」と供述しているということで、警察はブレーキとアクセルの踏み間違いが原因とみて詳しく調べています。
釧路警察署の工藤敦也交通官は「非常に痛ましく、あってはならない事故だ。高齢のドライバーにはふだんから何に気をつけて運転しなければならないか自分の体と向き合ってほしい。警察としても相談に応じるなどして適切に対処していきたい」と話していました。
また、おととい、釧路市春採7丁目の市道で高齢の女性2人が87歳のドライバーが運転する乗用車にはねられ死亡した事故についても「現場診断」が行われました。
現場は近くに商業施設があり交通量が多い一方で、周辺には横断歩道や信号がなく、警察からは、横断歩道やガードレールの設置も検討すべきだという意見が出されていました。