「HOKKAIDO LOVE!割」が再開 道内旅行を支援

新型コロナで落ち込んだ観光需要を呼び起こそうと、道内の旅行客を対象に割り引きなどが受けられる「HOKKAIDO LOVE!割」が20日から再開されました。

「HOKKAIDO LOVE!割」は、観光業界を支援するための「全国旅行支援」として実施され、ことし7月に一度、終了していました。
道は国から受けた支援のための予算が残っているとして、道民を含めた国内に住む人が道内を旅行する場合を対象に、20日から利用を再開しました。
割り引きが受けられるのは旅行代金の20%で、▽宿泊と交通機関がセットになった商品は1人5000円、▽宿泊のみや日帰り旅行では1人3000円を上限としています。
また、飲食店や土産物店などで使えるクーポン券が▽平日は1人2000円分、▽休日は1人1000円分を受け取ることができます。
利用にあたって、新型コロナワクチンの接種証明書や陰性証明の書類などを提示する必要はありません。
割り引きは▼通常の宿泊旅行が来月29日まで、▼貸切バスを利用した旅行が12月14日まで実施されます。
予定している予算がなくなりしだい終了となることから、道は宿泊予約サイトなどで最新の状況を確認するよう呼びかけています。
【定山渓のホテルは予約好調】
札幌市南区の定山渓温泉にあるホテルでは、「HOKKAIDO LOVE!割」が20日から再開されたことで、多くの宿泊予約が入っています。
ホテルによりますと、例年は、定山渓温泉の魅力の1つである紅葉のシーズンがピークを過ぎる10月下旬から徐々に宿泊客数が落ち込み始め、11月に入ると閑散期を迎えるということです。
一方、ことしは、「HOKKAIDO LOVE!割」を活用した多くの宿泊予約が入っていて、例年なら閑散期となる来月の予約状況は、68ある客室で▽週末はほぼ満室、▽平日でもおよそ5割から6割と好調だということです。
去年の同じ月と比べると予約数は1.5倍に伸び、今後もさらに増えると見込んでいます。
「グランドブリッセンホテル定山渓」の中村尚司支配人は、「旅行支援の再開は大きな追い風となっている。ホテルに多くの人が訪れることは地域の活性化にもつながると思うので、万全の態勢でおもてなしをしたい」と話していました。