日高地方の秋サケ漁 去年の約3分の1の水揚げにとどまる

日高地方では、秋サケの定置網漁が最盛期を迎えています。ただ、水揚げは去年のおよそ3分の1にとどまっていて、先月の海水温が高かったことが影響したのではないかと指摘されています。

日高地方の秋サケの定置網漁は、例年9月から11月にかけて行われ、現在、最盛期を迎えています。
えりも町の港では、漁から戻った漁船からサケが次々に水揚げされ、大きさごとに分類されていました。
日高海区漁業調整委員会によりますと、今月10日までの日高地方での水揚げは7万2000匹あまりとなっていて、去年の同じ時期のおよそ3分の1にとどまっています。
えりも町のさけ・ます部会の佐藤勝部会長は「本来は今が一番とれる時期だが、自分の船では30匹ほどしかなかった。今までこんなに悪いことはなかった。今期は厳しいと思う」と話しています。
日高沿岸での不漁の理由についてさけます・内水面水産試験場では、「9月の海水温が例年よりおよそ4度高く、その水温に耐えられず死んだ個体もあるのではないか」と分析していて、今後、さらに詳しく調べることにしています。