標津町 秋サケの定置網漁 海水温高で水揚げ低調

道東の標津町では秋の味覚、秋サケの定置網漁が盛んに行われています。ことしは海水温が高かったことなどから水揚げは去年に比べて低調になっています。

標津町では先月上旬に始まった秋サケの定置網漁が今、盛んに行われていて、19日も夜明け前から漁船が港を出発しました。
そして、沿岸に仕掛けた定置網に到着すると、乗組員たちは船から網を手繰り寄せてサケを集め、大きなたも網で一気にすくい出していました。
根室海区漁業調整委員会によりますと、根室地方での今月10日までの水揚げは143万匹あまりで、好調だった去年の同じ時期の8割ほどにとどまっています。
さけます・内水面水産試験場によりますと、ことしは海水温が高かったことなどでサケが沿岸に寄りつかず、漁のピークを迎える時期が例年よりも遅れたということです。
漁業者の鈴木信幸さんは「このままで終わってしまうと苦しいので、これからたくさん取ってみなさんに食べてほしい」と話していました。
標津町の秋サケの定置網漁は来月中旬ごろまで行われます。