函館バス労働問題で労働基準監督署が告発状受理 捜査へ

函館バスが乗務員らと労使協定を結ばないまま不当な時間外労働などをさせているとして、社長ら2人と法人としての会社が告発された問題で、18日函館労働基準監督署が告発状を受理し、捜査を始めたことがわかりました。

告発状などによりますと、函館バスでは、おととし以降、一部の乗務員らと「36協定」と呼ばれる労使協定を結ばずに時間外労働や休日労働をさせる一方で、組合側が改善を要求しても受け入れず、労働基準監督署の立ち入り調査にも応じてこなかったということです。
こうしたことから、社長と常務、それに法人としての会社に労働基準法違反の疑いがあるとして、9月13日、函館労働基準監督署に告発状が提出されていました。
捜査関係者によりますと、函館労働基準監督署は18日、正式に受理し、捜査を始めたということです。
労働基準監督署は今後、会社関係者への聴き取りなどを行い、違法性の有無について捜査するとみられます。
告発が受理されたことについて、函館バスは18日、NHKの取材に対し、「担当者が不在のため対応できません」としています。