北海道新幹線延伸 倶知安・八雲の新駅デザイン案を公開

北海道新幹線の札幌延伸に伴って後志の倶知安町と道南の八雲町に新たに建設される新幹線の駅舎のデザイン案が公開されました。

このうち倶知安町では17日午後、新幹線の建設を担う鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の長谷川正明局長らが役場を訪れ、文字一志町長らに駅舎のデザイン案を示しました。
デザイン案は3種類あり、町が鉄道・運輸機構に提出した「羊蹄の四季の恵み」というコンセプトに基づき、▽ホームから羊蹄山などを望むことができるほか、▽外観には山々の稜線や四季の移ろいをイメージしたデザインがあしらわれています。
また、八雲町に新たに建設される駅は「牧場の中にある駅」というコンセプトで3種類のデザイン案が示されています。
鉄道・運輸機構では、小樽市と長万部町に新たに建設される新幹線の駅舎についても、今月20日にそれぞれ3種類のデザイン案を示す予定です。
各自治体は来年4月から6月の間にデザイン案の中から1つを選んで鉄道・運輸機構に回答することになっています。
北海道新幹線の札幌延伸を巡っては、一部の工区で最大4年程度の遅れが出ている上に、資材価格の高騰や人手不足などから、目標とする2030年度末の開業に間に合わないのではないかという懸念の声が上がっています。
鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の長谷川局長は、「トンネルの掘削は7割ほどが終了しているが、今後も難しい工事が残っている。なるべく早い完成を目指すことは今後も変わらず、遅れを取り戻すためにしっかりと工事を進めていく」と述べました。