道 鳥インフルエンザ感染判明時の対応手順確認する訓練

渡り鳥が飛来する時期を迎え、鳥インフルエンザの流行が懸念されることから、道の石狩振興局は養鶏場で感染が判明した場合の対応手順を確認する訓練を行いました。

17日、札幌市内で行われた訓練には道の石狩振興局の職員や保健所の担当者など20人あまりが参加しました。
はじめに、家畜保健衛生所から養鶏場のニワトリが死んだという連絡が入ると、担当の職員が農場の規模や簡易検査の見通しなどを聞き取り、ホワイトボードに書き込みました。
その後、鳥インフルエンザウイルスの陽性が判明し、同じ養鶏場のすべてのニワトリを処分する必要があるとして◇地中に埋めるための穴を掘ることや、◇周辺の河川の水質検査を実施することなど、必要な作業を確認していました。
道内では昨シーズン、養鶏場での感染が相次ぎ、およそ150万羽が処分され、卵の流通にも大きな影響が出たほか、先週には美唄市で死んだカラスから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出され、今シーズン、国内で初めての感染が確認されています。
道石狩振興局の増田弘幸局長は、「ふだん使っている公用スマホやチャットを用いて実践的に訓練を行うことができた。これから渡り鳥シーズンになるので、気を引き締めるとともにきょうの反省点を踏まえ、発生した場合にしっかり対応できるようにしたい」と話していました。