中国輸入停止 岸田首相 “海外販路の拡大にも取り組む”

中国の輸入停止で道産のホタテなどに大きな影響が出ていることをめぐり、鈴木知事と面会した岸田総理大臣は水産業などへの支援に加えて海外販路の拡大にも取り組む考えを強調しました。

17日、鈴木知事や道の漁連の関係者らは総理大臣官邸を訪れ、岸田総理大臣と面会しました。
はじめに、岸田総理大臣は鈴木知事が持参した道産のホタテを試食し、「肉厚感となめらかさがあり、舌触りやのどごしが豊かでおいしい」と感想を述べました。
そして、鈴木知事は中国の輸入停止でホタテなどの価格が下落しているとして、◇国内の消費拡大や◇海外販路の開拓、◇事業者への金融支援を迅速に行うことのほか、◇国の財政支援などを要望しました。
これに対し、岸田総理大臣は「みなさまの不安をしっかり受け止めて、水産業や漁業者を守るという方針を貫徹していく。北海道への支援とあわせて、政府が先頭に立って販路の拡大もアピールするなど具体的な努力を続けていく」と応じました。
面会のあと鈴木知事は、記者団に対し「厳しい財政の中で独自の対策を講じている自治体があるという実情を理解した上で、交付金などの考え方も配慮してほしい。岸田総理大臣には現状を受け止めていただいたと思うので、今後の動きを注視したい」と述べました。