パレスチナ ガザ地区で医療支援の医師らが平和的解決を訴える

イスラエル軍がパレスチナのガザ地区への大規模な作戦を準備する中、ガザ地区で医療支援の活動を行ってきた札幌市の医師らのグループが、紛争の平和的解決を訴える集会を開きました。

集会を開いたのは、2011年からパレスチナのガザ地区で医療支援の活動を行っている「北海道パレスチナ医療奉仕団」で、15日はJR札幌駅前におよそ80人が集まりました。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍との衝突では、これまでに3500人以上が死亡していて、さらにイスラエル軍はガザ地区への大規模な作戦を準備しています。
事態が緊迫する中、「北海道パレスチナ医療奉仕団」の団長を務める札幌市の医師猫塚義夫さんは「暴力をやめて平和的な解決をしてほしい」と訴えました。
そして参加者たちが通りがかった人にチラシを手渡し、平和を望む声を広げるよう呼びかけていました。
両親がパレスチナ出身で、大学の研究員をしている女性は「すごくひどい飲み水もない状況が続いている。少しでも暮らしが改善してほしいと思います」と話していました。
猫塚さんは「ガザ地区はもともと医療体制が脆弱で今後けが人が増えれば医療は崩壊してしまう。今回のような暴力はあってはならず、平和的な解決を望みたい。それと同時に、長年、抑圧されてきたガザの人々の気持ちも知ってほしい」と話していました。