新ひだか町の子どもたちがアイヌ伝統のサケ漁など学ぶ

アイヌの伝統的なサケ漁などを小学生が学ぶ見学会が日高の新ひだか町で行われました。

この見学会は、町などが地域の子どもたちにアイヌの伝統的なサケ漁などを学んでもらおうと、毎年、道から許可を得て町内の川で行っていて、12日は、静内小学校の4年生、44人が参加しました。
はじめに、「新ひだかアイヌ協会」の菅原勝吉民族文化専門員がアイヌ民族とサケの関係について話し、サケを焼いて食べたり、干して保存食にしたりするなど年間を通して貴重な食料であったことを説明しました。
このあと、「マレク」と呼ばれる先端にかぎのついたもりを使うサケの漁法が紹介され、用意されたサケのエラに、かぎの部分を入れて、つり上げる実演が行われ、児童たちが興味深そうに見ていました。
また、児童たちはサケの解体を見学したあと、協会の会員に教わりながら、サケのうろこをはがす作業などを体験していました。
参加した4年生の児童は、「アイヌのことを知ることができて楽しかったです」と話していました。
講師を務めた菅原専門員は、「小さいときから、アイヌ文化に触れてほしいのでアイヌ文化を知るきっかけにしてもらうために、今後も続けていきたい」と話していました。