宇宙サミット 台湾企業“来年にも大樹町でロケット打ち上げ”

北海道の成長産業として期待されている宇宙ビジネスについて企業などが意見を交わす「北海道宇宙サミット」が12日、帯広市で開かれ、台湾の企業の担当者が、来年にも十勝の大樹町でロケットを打ち上げたいとの考えを示しました。

ことしで3回目となる「北海道宇宙サミット」は、ロケットの打ち上げ拠点「宇宙港」の整備を進める大樹町などが帯広市で開きました。
会場にはあわせて26の企業や団体のブースが設けられ、取り組んでいる宇宙ビジネスや、取り扱っているロケットの部品などが紹介されました。
また会場では宇宙産業に関わる企業や団体によるトークセッションが行われ、台湾のロケットメーカーの日本法人、「JTSPACE」の担当者が、「大樹町は宇宙関連の企業がそろい、ロケットの軌道調整がしやすい立地であるうえ、民間企業を歓迎してくれている」として来年にも大樹町の「宇宙港」でロケットを打ち上げたいとの考えを示しました。
トークセッションに参加した大樹町のベンチャー企業で、宇宙港での新型ロケット打ち上げを目指す「インターステラテクノロジズ」の稲川貴大社長は「『宇宙港』を使いたい企業が新たに出てくるなど、宇宙産業は早いサイクルで進んでいる。ほかの企業とも認識をそろえて一緒に前進していきたい」と話していました。