十勝の足寄町 温泉施設で被害防止を呼びかける取り組み

十勝地方を中心に投資詐欺や架空請求の被害が相次いでいることを受けて、温泉施設で被害防止を呼びかける取り組みが十勝の足寄町で行われています。

この呼びかけは、詐欺の手口や被害を防ぐ方法を知ってもらおうと、足寄町の温泉施設「銀河の湯あしょろ」で地元の警察が行っています。
今月20日までの間、施設内の受付や休憩所にはクイズが掲示されていて、答えは不審な電話が来たら警察への相談するよう呼びかける内容になっているということです。
正解者にはその答えが書かれたオリジナルのタオルがプレゼントされます。
参加した60代の男性は「とても難しかったです。道内では詐欺の被害が多いので気をつけます」と話していました。
警察によりますと、道警釧路方面本部の管内では10日までに1000万円以上をだまし取られる特殊詐欺の被害が6件発生していて、そのうち5件が十勝地方で発生しています。
6件の被害額だけでもあわせておよそ1億6500万円にのぼり、記録が残る中で最も多かった平成26年1年間の被害額、およそ1億3100万をすでに上回っています。
本別警察署の斎藤誌治生活安全係長は「最近多いのが投資や株、FXなどで必ず儲かるとうたってSNSに誘導する手口です。お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と話していました。