中国水産物輸入停止 渡島地方の首長などが国に支援要望

中国による日本産の水産物の輸入停止で各地で大きな影響が出る中、ホタテの養殖などが盛んな渡島地方の首長などが経済産業省と農林水産省を訪れ、国の支援などを求める要望書を提出しました。

ホタテの養殖など水産業が盛んな渡島地方の首長などおよそ10人は11日、都内で経済産業省の岩田和親副大臣と農林水産省の舞立昇治政務官に相次いで面会し、国の支援などを求める要望書を手渡しました。要望書では、中国の輸入停止措置によって生じたすべての関係者の損失に対し、資金繰りに困らないよう速やかに資金面での支援を行うことや、中国以外への販路拡大や国内でのホタテなどの消費拡大に取り組むこと、さらに中国と外交上の交渉を行い、輸入停止措置を即時に撤廃させることなどが盛り込まれています。関係者によりますと、11日の要望の中で「渡島総合開発期成会」の会長を務める北斗市の池田達雄市長は「道南地方にとって水産業は重要な基幹産業であり特段のご高配をお願いしたい」などと訴えたということです。