函館の酒蔵 高専などと連携 地元素材限定の日本酒づくり

函館市の酒蔵が、函館高専などと連携し、地元の素材だけを使った日本酒づくりに乗り出すことになりました。

おととし、函館市内で54年ぶりに建設された酒蔵「五稜乃蔵」は去年から日本酒づくりを行っていますが、新たに函館高専と連携し、地元の素材だけを使った日本酒づくりに乗り出すことになりました。
新しく作られる日本酒には市内で収穫した酒米の「吟風」と函館高専の教授がおよそ15年前に市内の菜の花から見つけその後、酒蔵で培養した酵母など地元の素材だけが使われるということです。
函館工業高等専門学校の小林淳哉教授は「研究者として酒蔵にきて酒造りができるのは感慨深い。きっとおいしい酒ができると思う」と話していました。
また、酒蔵で総杜氏を務める川端慎治さんは「新しい酵母を使う試みなので正直、不安が大きいが個性的で面白い酒ができるのではないかと思う」と話していました。
新しい日本酒は、11月、函館高専の実習生らも参加して仕込みが始まり、12月中旬ごろに完成し、その後、酒蔵などで販売される予定だということです。