タクシー利用促進の実証実験開始へ 飲食店などと提携 室蘭

飲食店などで利用した金額に応じてタクシーの割引クーポンを提供し、タクシーの利用を促進しようというサービスの実証実験が室蘭市で行われることになりました。

実証実験は、タクシーの利用を増やし、地域経済への波及効果を検証しようと、室蘭市でカーナビなどのシステム開発を手がける企業が北海道経済産業局の受託事業として実施します。
実験は、今月16日からおよそ2か月間にわたって行われる予定で、市内のショッピングセンターのほか、提携している10の店舗で買い物や飲食をすると、使った金額の1割、最大で500円分の割引クーポンを受け取ることができ、タクシーの支払いに利用できます。
実験の開始を前に11日は市内のショッピングセンターで利用のために必要となる事前登録の受け付けが行われ、担当者が買い物客に声をかけながらサービスの概要を説明していました。
実証実験を行うパナソニックITS室蘭開発室の池野竜太係長は、「タクシーの需要が上がり、地域の方々の出かける足となることを目指しているので、ぜひ利用してほしい」と話していました。
この企業では、実験の利用者の声を聞いたうえで、今後、参加する店舗やタクシー事業者を増やし、来年度の実用化を目指すことにしています。