釧路市の小中学生の英語向上に向け専門家が教員にアドバイス

釧路市内の小中学生の英語の学力向上に向けて、英語教育の専門家などが市内の小中学校の授業を視察し、教員にアドバイスを行いました。

釧路市は今年度の全国学力テストで、中学3年生の英語の平均正答率が全国平均や全道平均を下回るなど、英語の学力向上が課題になっています。
こうした中、釧路市教育委員会は10日、英語教育の指導者の育成に取り組むNPOの専門家を釧路市の小中学校に派遣し、授業を視察してもらう研修会を行いました。
このうち春採中学校で行われた授業は、学校の魅力を海外に発信するという設定で生徒同士が英語で会話をしながら現在進行形を学ぶというものです。
専門家らは、教員の話し方や授業の進め方に注目し、メモを取るなどしていました。
授業のあと、専門家は教員に「授業の場面設定をより具体的にすると生徒が英語を話しやすくなる」とか、「もっと生徒を褒めると、授業がより活発になる」などとアドバイスを行っていました。
アドバイスを受けた春採中学校の岡本憲和教諭は「きょうのアドバイスを参考にしながら、子どもたちがつまずく場面やチャレンジする場面を感じ取ることを大事にして日々の授業に取り組みたい」と話していました。
市の教育委員会は、今回のアドバイスの内容を市内の小中学校に共有し、英語の授業の改善を図ることにしています。