去年鳥フル相次いだ胆振地方 対応手順など確認する演習実施

去年の秋、鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出された胆振地方で、道の職員らが感染拡大を防ぐための対応手順などを確認する演習が行われました。

この演習は、渡り鳥が本格的に飛来する秋の時期を迎える中、胆振総合振興局が安平町の町民センターで10日実施したもので、道や町の職員、それに養鶏事業者などおよそ70人が参加しました。
参加者たちの多くは防疫作業の経験がないということで、はじめに、振興局の担当者がウイルスが鶏舎に入るメカニズムなどについて説明しました。
続いて、防護服を着脱する訓練も行われ、▼服や手袋を重ねて着用することや、▼作業後はウイルスが付着している服の外側に触れずに脱ぐことなどを確認したほか、▼ビデオを見て、ニワトリの処分方法を学びました。
胆振地方では、▼去年10月に厚真町、▼11月には伊達市の養鶏場で、鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出され、あわせて30万羽あまりが処分されました。
胆振総合振興局胆振家畜保健衛生所の松岡鎮雄所長は、「胆振管内は湖沼が多く野鳥が飛来しやすい上に、隣接した場所に養鶏場がある。万が一、鳥インフルエンザが発生した場合には、地域一帯となって防疫を迅速に進めていく」と話していました。