胆振西部の新ゴミ処理施設 物価高で事業費14億円近く増加へ

胆振地方西部のごみを処理するため、室蘭市で建設が進む新たな施設の総事業費が、物価高の影響を受けて14億円近く増加する見通しとなりました。

室蘭市や伊達市など、胆振地方西部の5つの市と町は、室蘭市にある施設、「メルトタワー21」でごみを処理していますが、老朽化を受けて、この地域の自治体でつくる「西いぶり広域連合」は、現在、同じ敷地の中に新たな施設の建設を進めています。
総事業費は214億3500万円あまりの予定でしたが、鉄筋や鉄骨をはじめとする資材の高騰などの影響で、建設会社側が増額を求めていました。
広域連合で対応を協議した結果、総事業費をおよそ13億9800万円増やし、228億3370万円とする方針を固め、増額分は5つの自治体で分担することになりました。
また、物価高などの影響を受け、広域連合では、施設へ直接搬入した場合のごみ処理の手数料を現在の「100キロまで500円」から「10キロにつき180円」に変更する方針で、実質的な値上げとなる見通しです。
変更は新しいごみ処理施設が運転を開始する予定の来年10月を見込んでいるということです。