”北方墓参再開などロシア側に求めた” 鈴木宗男氏が報告

ロシアを訪問した日本維新の会の鈴木宗男参議院議員が、根室市で北方領土の元島民などと面会し、元島民らが先祖の墓を訪れる「北方墓参」の再開などをロシア側に求めたことを伝えました。

今月はじめにロシアを訪問し外務次官らと会談した鈴木宗男参議院議員は、9日、根室市で元島民や漁業関係者11人と懇談会を開きました。
この中で鈴木氏は元島民が故郷の島で墓参りする「北方墓参」や日本の漁船が北方四島周辺で行ういわゆる「安全操業」の交渉の再開をロシア側に対して求めたことを報告しました。
これについて元島民などからは「日ロの交渉が停滞している中で突破口を開いてくれた」とか、「戦争中ではあるが、安全操業などの再開に向けて別のルートで交渉してもらいたい」などの声が上がっていました。
懇談会のあと千島歯舞諸島居住者連盟根室支部の角鹿泰司支部長(86)は「元島民にはもう時間がないので、再開に向けて何かきっかけを作っていってもらいたい。いろいろな意見があるとは思うが、現状を考えると今回のロシア訪問は評価すべきだと思う」と話していました。