函館 「棒二森屋」跡地再開発で新たな事業計画書

JR函館駅前の老舗デパート「棒二森屋」の跡地の再開発をめぐり、地権者などでつくる団体は、総事業費230億円あまりとなる、マンションやホテルに商業施設などを併設した複合施設の新たな事業計画書をとりまとめました。

4年前に閉店したJR函館駅前の老舗デパート「棒二森屋」の再開発をめぐっては、地権者などで作る再開発準備組合が当初、総事業費190億円のホテルやマンションに商業施設を併設した複合施設を令和8年の開業を目指す事業計画書を発表していました。
しかし、建築資材の高騰や、ホテルやマンションの建設予定事業者と組合の間で、土地の売買価格をめぐって調整が難航していたことから組合は計画や事業費の見直しを行っていました。
こうした中、地権者などで作る再開発準備組合は6日、新たな事業計画書を函館市に提出しました。
公表された新たな事業計画書では、25階建てのマンションと15階建てのホテルに加え、商業施設や公共施設などが入る4階建ての商業棟を建設するとしています。
また、ホテルと商業棟の間にはイベントを行うことができる屋根付きの「市民広場」も設けるということです。
事業計画書では、再開発の総事業費は当初の190億円から40億円多い230億円あまりを見込んでいて令和10年の開業を目指すとしていて、函館市は引き続き工事費や事業収支などの精査を行っていくとしています。