函館の80代女性が名義貸し詐欺で現金約2000万円を詐取

函館の80代女性が名義貸し詐欺で現金約2000万円を詐取

函館市に住む80代の女性が「名義貸しは犯罪だ」などと言いがかりをつけられ、現金およそ2000万円をだまし取られたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、ことし7月上旬、函館市に住む80代の女性の自宅に不動産会社の社員を名乗る男から電話があり、「老人ホームの入居権が当たった。入居する気がないなら権利を譲って欲しい」と持ちかけられました。
そして女性が同意すると後日、弁護士を名乗る人物などから電話があり、「名義を貸すことは犯罪で、現金が差し押さえられる前に弁護士が管理する口座に移す必要がある」とうそを言われたということです。
女性は指示されるままに8月下旬までの複数回、指定された都内や千葉県内の住宅に現金を送ったり、銀行口座に振り込み、あわせて現金およそ2000万円をだまし取られたということです。
今月に入り、別の事件の捜査の過程で、女性が被害に巻き込まれているのがわかったということです。
警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに、不審に感じたらすぐに電話を切って、迷わずに警察の相談専用窓口「#9110」に連絡するよう呼びかけています。