当別町 「ChatGPT」を本格導入 業務の効率化に期待

自動で文章を作る生成AI「ChatGPT」を業務に活用する実証実験を行ってきた石狩の当別町は、生成AIの活用によって業務の効率化が見込まれるとして、今月から本格的な導入を始めました。

当別町が本格的に導入したのは、アメリカの企業が開発した生成AI「ChatGPT」で、入力した指示に応じて自動で文章を作成します。
当別町では、ことし7月から先月まで業務に活用する実証実験を行ったところ、およそ半数の職員が業務の効率化を実感したとして、今月1日から本格的な導入を始めました。
このうち文章の校正などに利用しているという財政課の川連凛太朗主事は「自分だけで文章を考えていると、なかなか上手な表現が思いつかないことがあるので、そういうときに利用して助けてもらっています」と話していました。
生成AIの利用にあたり当別町は、個人情報や機密情報の入力はせず、作成された文章は職員が必ず確認するなどとしたガイドラインを7月に策定し、引き続き運用するということです。
当別町デジタル都市推進課の碓井洋寿主幹は「役場全体で業務量が多い中、生成AIの利用を通じて行政サービスの向上につなげていきたい」と話していました。
当別町では、文章の作成にとどまらず、プレゼンテーションや表計算の資料を自動で作成できる生成AIについても、導入に向けた検討を進めることにしています。