スルメイカ価格が過去最高を更新 15年前の約8.5倍に高騰

不漁が続く北海道のスルメイカ漁について、函館市の市営市場では取り引き価格がさらに上昇し9月の取引価格は1キロあたり1677円と統計が残る平成17年以降で過去最高となりました。

北海道のスルメイカ漁について、函館市は9月までの市営の「函館市水産物地方卸売市場」での取扱量をまとめました。
それによりますと漁が解禁されたことし6月から9月までの4か月で、市営市場での生のスルメイカの取扱量は153トンと統計が残る平成17年以降で過去最低となりました。
また、9月の1キロあたりの取引価格は過去最高だった前の月の8月からさらに105円値上がりした1677円で、月別の記録で過去最高となりました。
また、取扱量は23トンで、15年前の同じ月の1%ほどまで減少し、1キロあたりの価格はおよそ8.5倍となっています。水揚げ量の低迷が続く一方で、新型コロナによる制限がなくなり観光客などが増え需要が伸びていることから価格が上昇しています。
函館市は、出漁した小型イカつり漁船に対し補助金を出すなどしていて、「イカがとれず燃料代の高騰も続く中、支援を続けて函館の名物であるイカや、函館山から見えるいさり火の夜景をなんとか守っていきたい」と話しています。