網走 小学校の給食に地元のホタテを無償提供

中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止する中、網走市の小学校の給食で地元漁協から無償で提供された特産のホタテを使った料理が提供されました。

網走市を含むオホーツク海側は全国有数のホタテの産地ですが、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことから、各地で影響が出始めています。
こうした中、網走漁協は地元での消費拡大を目指し、市内の小中学校と高等支援学校、それに大学にホタテあわせて620キロを、5回に分けて提供することになりました。
その第1弾として市内の潮見小学校で3日の給食にホタテを使ったシチューが出され、6年生の教室を訪れた網走漁協の新谷哲也組合長は「ホタテは元気になる成分がたくさん入っているので、たくさん食べてください」と呼びかけていました。
子どもたちは地元産の新鮮なホタテを美味しそうに食べ、おかわりをする児童もいました。
男子児童の1人は「ホタテは苦手でしたがきょうはおいしく食べられました。漁師さんが頑張ってたくさん取ってくれているのでたくさん食べようと思いました」と話していました。
ホタテを提供した網走漁協の新谷組合長は「ホタテ漁業は漁協の水揚げ量全体の半分を占めている。地域をあげて応援してもらいたい」と話していました。